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初めて写経をする人のための般若心経意味解説 納棺夫日記 (文春文庫) (文庫)
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納棺夫日記 (文春文庫) (文庫)

納棺夫日記 (文春文庫) (文庫)





出版社/著者からの内容紹介
"死"と向い合うことは、"生"を考えること。長年、納棺の仕事に取り組んだ筆者が育んできた詩心と哲学を澄明な文で綴る"生命の本"


内容
掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。

文庫: 227ページ
出版社: 文藝春秋; 増補改訂版版 (1996/07)
ISBN-10: 4167323028
ISBN-13: 978-4167323028
発売日: 1996/07
商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm

<レビュー>
■遺体を清め、棺に納める。その職業に就いた著者の、淡々とした語りが続いていくのですが、単なる作業ではなく言葉で言いあらわせないような、人間として生きたいのちの尊厳への畏怖のようなものを感じます。
それは、死してなお、肉体が存在する限り魂も共にあるという感覚でしょうか・・・ 人間とは何か、自分とは何か、家族とはなにか、なぜひとりひとりの命が尊いのかを、活字ではなく、行間からにじませる、すばらしい作品だと思います。目に見えない何かを感じようとされている方に是非読んでいただきたい本です。

■筆者の青木新門さんは、新聞の求人広告をみて、冠婚葬祭会社に就職され、現在は専務取締役をへて監査役を務めている方です。(文庫本の紹介より)

ご本人が書かれている「納棺夫」とは、亡くなられた方に最後のお別れの化粧を施し、永遠の旅立ちに対して、それへの衣装を着せ、故人を偲ぶために一番美しい状態へと蘇らせ、そのご遺体を棺に納めるという職業です。

第1章の「みぞれの季節」は、まさしく映画にも登場したエピソードの数々が収められています。「穢らわしい」と妻に叫ばれた挿話はこの仕事の厳しさでもありました。
筆者は元々詩人であり、若いころ文学を志しただけあって実に流麗な文章が綴られています。また、宮沢賢治の人生観やその詩にも共感しており、よく引用しています。
第2章の「人の死いろいろ」では、筆者が体験した「死者」の姿やそこでの思いが切々と綴られています。

個人的に素晴らしいと思ったのは、第3章の「ひかりといのち」でした。そこには筆者の宗教観が明確に記されています。特に浄土真宗の開祖の親鸞上人の教えと「教行信証」や「大無量寿教」の記載について詳しく解説がなされています。「歎異抄」の教えも含めて難解と思われる教義をできるだけ分かりやすい言葉で綴られているのは、この仕事を通して導かれた境地なのでしょう。
なお宗教用語に関しては、11ページに渡って筆者の注釈が掲載されています。
其の後に続けて掲載されている『納棺夫日記』を著して、も筆者の人柄を感じさせる話が沢山収録されてあり、人として立派な方だというのも理解しました。


■富山県で葬儀社にお勤めになった青木氏の1993年3月初版第1刷をよみました。死を穢らわしいものとしかおもえないのに、仕事でやっている方たちを
超越した、さわやかで詩的なすばらしい作品です.
宮沢賢治がよくでてくるのは著者が心酔しているからです。
序文は近頃亡くなられた吉村昭が「美しい姿」の題のもとに賛辞をよせている。青木氏がいまどうしていらっしゃるのか好奇の念にかられることしきり。

文庫本ではなくて単行本を読んでの感想です。


■この本に出逢えて、とても幸せな気持ちになりました。読書を通じて、こんなに感激するのはもう何年ぶりのことかな?
わたしもなぜだか自分自身が今までに歩んできた、ちっぽけで情けないような人生がすべて肯定されたような、不思議な至福感に満たされました。

映画の「おくりびと」もとても良かったと思いますが、この「納棺夫日記」は、映画以上に良いですよ。第一章と、第二章には、映画に描かれていたような作者の体験エピソードが淡々と静かに述べられています。

で、特に素晴らしいなと感じたのは第三章。ここで述べられている著者の宗教観や世界観には個人的に深く共鳴しました。あまり仏教や宗教の基礎的な知識のない方にとっては、少し難しい専門用語も出てくるので、いささか解りにくい部分があるかも。でも、じっくり読めば、とても深いものがあると思います。

■「死」は命あるもの全てが宿命的に持っていることではあるけれど、向き合うことはほとんどない。
必要に迫られるまで・・・。

偶然葬儀社に就職し、納棺の仕事を勤めることになった作者の自問自答を、読者として追体験し、そのことが自らの死生観を考えるきっかけになりました。

人の「死」に向き合うことによって見えてきた「ひかりといのち」について書かれた文章を読むと、とても静かな気持ちになります。


■この書は 新しい世界に私たちを導いてくれる。
「湯灌。納棺」を専門とする仕事があるということ。
著者がこの仕事についたことは偶然であること。

著者は旧満州に4歳の時にわたり、現地で生まれた弟と妹が次々と死んでいくという体験を、引揚げを待つ難民収容所でしていること。
著者は60年安保闘争を体験していること。

「私の全存在がありのまま認められたように思えた。そう、思うとうれしくなった。この仕事をこのまま続けていけそうな気がした。」(29頁)と率直に語っている。以後、著者は変わっていく。

納棺夫日記」全三章のなかで、著者の体験と、著者の思考の跡が素直にかつアットランダムに述べられている。いつのまにか、私たちは、死生観に関して、過去から現在、そして世界中の人の考えを知るようになる。
仏教徒およびその他の宗教の教祖たちの死生観とへこ理屈を丁寧に紹介。
「あらゆる宗教の教祖に共通することは、その生涯のある時点において、〈ひかり〉との出会いがあることである。」(96頁)
親鸞に共鳴する著者。〈ひかり〉を前面に出している。これは著者自身が体験したからであろう。
多くの人たちが登場する。ここがこの書の最高に面白いところ。
多くの詩人、作家が登場する。「詩人」の位置づけがきわめてユニーク。民俗学者も末期ガンを体験した者も著者により紹介される。
宮沢賢治の妹との訣別の歌、「永訣の朝」が登場。「みぞれ」をとりに行かせた妹の気持ちを宮澤賢治と同様に感じとる著者。
三島由紀夫深沢七郎の死生観のちがい。「星の王子さま」のサン=テグジュペリまで登場。すごい、展開が何げなく語られている。
現代医学に対しての評価は厳しい。「今日の医療機関は、死について考える余地さえ与えない」(64頁)以下の一節だけで十分である。
今回の増補改訂版では、「著者注釈」・「『納棺夫日記』を著して」・「あとがき」・「文庫版のためのあとがき」が付け加えられている。
序文は著者を発見した吉村昭が「美しい姿」を書いている。
高史明が謙虚きわまる内容の解説「光の溢れる書『納棺夫日記』に覚える喜び」を書いている。最近の高史明の心境をしるには貴重な資料と言わねばならない。
どこからでも、読むことができる不思議な書物になった。あるいは、死生観についての壮大なる紹介とまとめになっている。
最後は、勿論、「納棺夫」という独自な「職業」を生きた者として、空理空論ではなく、自身の結論を語っている。
いつのまにか、死生観を問わなくなった私たち。
納得できず悶々としてきた方々が読まれることを祈ります。
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般若心経 不生不滅不垢不浄不増不滅 (2)
般若心経 是故空中無色無受相行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法無限界乃至無意識界 (1)
般若心経 無無明亦無無明尽乃至無老死亦無苦集滅道無智亦無得 (3)
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