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般若心経 五蘊皆空 その2
般若心経 五蘊皆空 その2
「照見」と「五蘊」の考え方を学んだ上で、今度は自分自身に当てはめて考えましょう。今までの自分に光りを当てて向き合ってみると、自分の考えや行動パターンというものは環境に合わせてどんどん変化していることに気付くでしょう。でも、それは決して悪いことではないと思います。
私たちは変わり続けるからこそ、学べるとも言えるのではないでしょうか?たとえば、今はマイナスを指している針であっても、変化する存在であるならば、マイナスを指したままではないのです。
動き続けていれば、やがてプラスにすることも出来ます。そして、そのような変化を受け入れ、自分の枠を広げていく考え方は「空(くう)」ととらえることが出来ます。
例えば、コップに目一杯水を入れてしまうと、もうそれ以上に水は入りません。では、どうしたらそこに新しい水を入れることが出来るのでしょうか?
私は、今あるコップの水を捨てることは今までの自分を否定することになるので、それはおすすめしません。その代わりに今よりも大きいコップに水を移せば、新たな水を入れる余地が生まれます。つまり、コップの中に「空いている部分」を作れば新しい水を入れられるのです。
心も同じで、器を大きくし、変化に対応し、常に新しいものを受け入れれば、自分に固執するという苦の種をそだてなくて済むと思います。
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般若心経 五蘊皆空 その1
般若心経 五蘊皆空 その1
前回「照見」を紹介しましたが、では、何を照見するのでしょうか?般若心経では、照見の後に「五蘊皆空(ごうんかいくう)」という言葉が示されています。
仏教では、人間の心身を成り立たせている要素を「色・受・想・行・識」の5つに分類し、これを「五蘊(ごうん)」といいます。このうち「色」だけが目に見える部分である肉体を意味する要素とされ、後の4つは目には見えない精神を表しています。その内容は「受」=感情、「想」=知覚、「行」=概念、「識」=理解です。
私たちを分析すると、なんと5つの構成要素のうち、4つまでもが精神に関わっているわけです。全体の8割が精神に関わっている。ということは、私たちの感じる幸せ・不幸せには、精神的な問題が8割を占めているといえるのではないでしょうか。
例えば、仲のよい友達と楽しく過ごしているときに、あまり仲のよくない友達がやってきたらその場の雰囲気が壊れて楽しくなくなってしまうことがあるでしょう。でも、楽しくなくなってしまったのは、自分の心の中に「嫌だ」とか「苦しい」という感情を多く入れてしまったからではないでしょうか?つまり、その仲の悪い友達が雰囲気をこわしているのではなく、その友達に対する「嫌だ」という感情が雰囲気を悪くしているのです。
精神とは目には見えませんが、私たちの多くの部分を支配しているのです。
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